この記事の目次
1)写真現像の実践!モノクロ写真の自家現像の手順
家で行う写真現像「自家現像」でモノクロ写真に挑戦しませんか。ということで自家現像の方法を紹介しています。前回までの記事では以下を紹介していますので、ぜひ参考にして下さい。
- 「【写真現像】モノクロ写真の自家現像 *(1)現像に必要なもの編*」
- 「【写真現像】モノクロ写真の自家現像 *(2)現像の準備編*」
モノクロ写真の自家現像に必要なものを揃えて、現像までの準備を整えるところまで紹介をしました。
現像液等の薬品を用意ができました。早速、自家現像の実践に取り掛かりたいと思います。
2)自家現像の実践!現像液等の用意
- 現像液(FUJIFILM ミクロファイン)
- 停止液(富士酢酸50%)
- 定着液(スーパーフジフィックス-L)
現像の準備編で用意した現像液等、各液体をポリビーカー1L×3本に入れてください。
3)自家現像の実践!現像作業
*現像作業
現像作業はシビアにならなくてはいけません。モノクロフィルムの種類や現像液の濃度、温度により現像時間が異なります。

FUJIFILM ネオパン100ACROSのフィルムで現像液1:水1の希釈、20℃の条件下では13分0秒現像を行うことになります。

各種メーカーの現像液には現像表がありますので、ご参照ください。

現像タンクに現像液を入れます。現像時間が13分0秒と仮定します。1分連続撹拌を行ってください。
1分経過したら、50秒停止-10秒撹拌、50秒停止-10秒撹拌、50秒停止-10秒撹拌、…を13分0秒になるまで続けてください。
使用した現像液は再利用する事ができますので、1Lのポリビンに入れておきましょう。
撹拌とはシャッフルするように混ぜるわけではありません。中の液体が隅々まで動くように流れをつくります。空中で転がすようなイメージで液体を行き渡らせましょう。タンクの中で気泡が発生しないように注意してください。
*停止作業
現像タンクに停止液を入れます。1分間連続撹拌を行い終了です。
使用した停止液は再利用する事ができません。また、酢酸は水道に流してはいけません。排気用の入れ物を用意し、業者に廃棄を依頼しましょう。
*定着作業
現像タンクに定着液を入れます。1分連続撹拌を行ってください。
1分経過したら、50秒停止-10秒撹拌、50秒停止-10秒撹拌、50秒停止-10秒撹拌、…を10分になるまで続けてください。
使用した定着液は再利用する事ができますので、1Lのポリビンに入れておきましょう。
*水洗作業
流動的な水の中に長時間つけておきましょう。30分から1時間ほどつけておくとよいと思います。シビアになる必要はありません。
4)自家現像の完成!モノクロフィルムのネガ
フィルムを水から取り出したら、ひもに吊るしましょう。
フィルムの下に重りをつけ、直線に伸びるようにしておいて下さい。
専用の物が売っていますが、洗濯バサミをいくつか止めれば十分です。

モノクロ写真の自家現像ができました。自分で撮影した写真を現像してネガにする作業はとてもおもしろいものです!
根気のいる作業ではありますが、難しくはありませんのでぜひ挑戦してみて下さい。
モノクロ写真の自家現像にて現像したネガを用いて、今後は印画紙に写真を焼き込む作業を紹介します。