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山登りの服装で大切なこと
山登りの服装は、登山中の生活を快適に安全に過ごせる服装であることが大切です。それはどんな服装でしょうか。
服装で注意していくことはいくつかありますが、その中でも「絶対に守らなくてはならない1つのこと」があります。
数々の山を登ってきた経験により失敗しない山登りの服装を紹介していきます。
山登りの服装の基本
失敗しない山登りの服装を選ぶ前提として、気をつけなくてはならないことがあります。下記を基本として服装を選んでいく必要があります。
*岩や石、木や枝、虫などから肌を守る
山登りの服装では長袖長ズボンが必須!なんてことを聞いたことがあるかもしれません。外的要因から肌を守るためにも肌は出せませんよね。
*山登りでかいた汗で体を冷やさない
山登りではたくさん歩いて運動をするので当然汗をかきますが、汗を放って置いてしまうと体を冷やしてしまい危険です。
*温度調節の為の服
山登りでは、朝昼夜や行動中、休憩中によって体温、外気温共に大きく変化するため、その環境に応じて温度調節ができる服をいくつか持っている必要があります。
絶対に守らなくてはならない1つのこと
*絶対に体を濡らさない
山登りで「絶対に守らなくてはならない1つのこと」は体を濡らさないことです。体を濡らす可能性がある2つの要因は、汗と雨です。
汗や雨により服が濡れてしまうと、体温を低下させます。体温が低下すると人間は動けなくなってしまいますので大変危険です。汗や雨などの要因で濡れないようにするための服装を後ほど紹介していきます。
山登りの服装の基本はレイヤリング方式
山登りの服装の概念はレイヤリング方式、すなわち重ね着方式によって考えられています。レイヤリング方式では各レイヤーが機能を持っています。
レイヤリング方式 各レイヤーの機能
*ベースレイヤー(肌着)
山登りによってかいた汗を吸収し拡散させる必要があります。綿などの素材は肌触りには優れていますが、速乾性がないので適していません。速乾性に優れている化学繊維のベースレイヤーを着用しましょう。
かいた汗は必ずタオルで拭いたり、濡れたままにならないようにしましょう。汗を大量にかく場合はミドルレイヤーやアウターレイヤーで調整をする。または、活動を落ち着かせることも重要です。
*ミドルレイヤー(行動着・中間着)
行動着としては速乾性に優れているシャツなどがよいでしょう。また、温度調整として保温性の高いフリースやダウンなどの中間着が必要です。
*アウターレイヤー(レインウェア)
各アウトドアメーカーがレインウェアとしてウェアを販売していますが、実際は雨のみならず寒い時や風が強い時のウインドブレーカーとしても機能します。
おすすめはオールシーズン用のレインウェアをアウターとして利用し、ミドルレーヤーで保温をする形になります。
レインウェアはゴアテックス製をお勧めします。外からの防水は当たり前ですが、中からの蒸れを外へ放出させることができる素材です。雨天での山登りの活動を快適にさせてくれます。
レインウェアは上下正しく使用し、雨が降ってきたらすぐに着るようにしましょう。体を濡らすことは危険へとつながります。

mont-bell レイヤリングシステム 3つのレイヤーの機能・役割
「mont-bell」機能役割の紹介と環境による服装例が掲載されており、非常に参考になります。
失敗しない山登りの服装
- ベースレイヤー(速乾性に優れているもの)
- ミドルレイヤー(速乾性に優れているシャツ)
- ミドルレイヤー(ユニクロのウルトラライトダウン、コンパクトに収納できて暖かい)
- アウターレイヤー(ゴアテックス製のオールシーズン用レインウェア)
- 帽子
- 手袋
- ソックス(速乾性に優れいてる、厚手のもの)
- サングラス
失敗しない山登りの服装とは?まとめ
山登りの服装は注意をしなくてはならいことがあらかじめ分かっています。ポイントを押さえて準備をしていくことが重要です。山登りで逆に分かっていない、もしくは推測しきれないのが天候や温度です。しかし、レイヤリング方式では不測の事態に対応することができるのです。
万全の準備で山登りを楽しみましょう。